ムダ毛は何故黒い?メラニンやメラノサイトの解説

ムダ毛は何故黒い?メラニンやメラノサイトの解説

脱毛の施術では、ムダ毛の黒い色だけに反応する光を照射します。ムダ毛に吸収された光は熱に代わり、この熱が毛根組織を破壊することで脱毛の効果が得られます。ここでは、そもそもムダ毛はなぜ黒いのか、その要因となるメラニンやメラノサイトの解説をしていきます。

 

ムダ毛

 

メラニンとは一体何なのか

 

メラニンというと、肌のシミやくすみを作り出す色素として知られています。しかし、ムダ毛の黒い色を作り出しているのもメラニンなのです。体に生えている毛というのは、生成された時は白い色をしています。

 

これはムダ毛だけではなく、髪やまつ毛、眉毛なども同じです。それなのに成長して表面に伸びてきた毛が黒いのは、メラニンの働きによるものです。

 

毛乳頭細胞が分裂を繰り返すと、毛幹という毛の元が作られます。この毛幹がどんどん伸びていくことでムダ毛が表面から生えてくるのですが、毛幹が作り出される過程でメラニンが取り込まれていきます。

 

メラニンは黒い色素ですから、毛母細胞の中にメラニンが取り込まれると、白かったムダ毛が黒くなるのです。

 

メラノサイトについて

 

メラノサイトは毛乳頭の周りにあり、毛の黒い色を作り出すメラニンを生成する細胞で、色素細胞とも呼ばれています。メラニンはもともと存在している細胞ではなく、メラノサイトやチロシナーゼという酵素の働きによって作られています。

 

メラニンの原材料となるのはメラノソームという細胞ですが、メラノソームはメラノサイトの中でしか形成されません。つまり、メラノサイトが活性していれば、メラニンの生成量も多くなるのです。

 

逆に言いと、メラノサイトの機能が低下すればメラノソームが形成されにくくなるため、メラニンの量も減少することになります。

 

白髪などはメラニンの量が減ることで起こると言われていますが、大元を辿ると、メラノサイトの働きが関わっているのです。

 

メラニンやメラノサイトは、肌にとってはシミなどのトラブルを引き起こす厄介な細胞です。しかし、ムダ毛の色が薄くなると脱毛の効果が得られなくなってしまうため、ムダ毛には必要不可欠な細胞なのです。